唯識が面白いほどわかる本:対話と図解で学ぶ成唯識論の世界へ
唯識の深遠な教えを、親しみやすい対話と豊富な図解で紐解く画期的な一冊!
「心」とは何か? 「現実」とは何か? 本書は、この難解とされてきた仏教哲学の問題を、現代の読者にも理解しやすい形で解説しています。
『成唯識論』は、7世紀に玄奘三蔵によって漢訳された唯識思想の集大成です。「唯識」とは、私たちが経験するすべての現象は「識(こころ)」によって生み出されているという考え方です。この思想は、現代の心理学や認知科学とも通じる部分があり、私たちの日常生活や人間関係にも深い示唆を与えてくれます
本書の特徴:
・わかりやすい対話形式:先生と弟子の対話を通じて、難解な概念も自然に理解できます。
・豊富な図解:「八識」や「三性説」など、複雑な概念も視覚的に把握できる独自の図解を多数収録。
・現代的な解釈:古代の教えを現代の視点から捉え直し、日常生活にも活かせる知恵として紹介。
・実践的なアプローチ:理論だけでなく、瞑想法や自己観察の方法など、実践的な内容も盛り込んでいます。
唯識思想に関する書籍は数多くありますが、『成唯識論』はその中でも最も体系的かつ深遠な教えを含んでいます。
本書は、初めて学ぶ人から、より深い理解を求める仏教研究者まで、幅広い読者に対応できる内容となっています。いくつかのオリジナルの図解は本書独自のものです。これらの図解により、抽象的な概念も直感的に理解することができます。
また、本書では『成唯識論』の教えを現代的な文脈で解釈し直しています。その章で学んだ内容を日常生活で活かすためのエクササイズを紹介しています。理論と実践の両面からアプローチすることで、読者は唯識思想をより深く、身近に感じることができるでしょう。
本書を通じて、読者の皆さんは自己と世界に対する新たな視点を獲得し、より豊かで意識的な人生を送るためのヒントを得ることができるはずです。難解と思われがちな『成唯識論』の世界を、楽しみながら探索してみませんか?
心の本質を探る旅に、今すぐ出発しましょう!
目 次
1. 第一巻:「識の本質と虚妄分別」 – 唯識の基本概念と虚妄分別の性質について説明
2. 第二巻:「八識の構造と機能」 – 八識(特に前五識と第六識)の詳細な解説
3. 第三巻:「末那識と阿頼耶識の深層」 – 第七識(末那識)と第八識(阿頼耶識)の詳細な分析
4. 第四巻:「識の変現と三性説」 – 識がどのように現象世界を生み出すかと三性説の解説
5. 第五巻:「唯識の論証と外界実在論の批判」 – 唯識の立場からの外界実在論への批判と唯識の妥当性の論証
6. 第六巻:「真如と悟りの本質」 – 真如の性質と悟りの境地についての議論
7. 第七巻:「業と種子の理論」 – 業の本質と阿頼耶識における種子の働きについての詳細な説明
8. 第八巻:「修行の段階と菩薩の道」 – 修行の五位と菩薩の十地についての解説
9. 第九巻:「転依と仏果の成就」 – 転依の過程、四智、三身説、そして究極的な悟りの境地についての議論
10. 第十巻:「仏果の成就と究極の悟り」 -無上菩提の解説と大般涅槃の議論
成唯識論後序
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